自動運転で自動車保険はどうなるの?
最近の技術革新により、IoTやAIなどと昔のSF漫画に出てきたような事が現実味をおびてきました。特に最近は車の自動運転が注目を集めています。
つい最近までは、自動ブレーキが付いて各メーカーとも盛んにコマーシャルをしていたのに、既に自動運転にまで技術は進んでいます。この勢いでは後2~3年で完全に自動運転になり、運転者はハンドルを握っていなくても目的地に行けるようになりそうです。
つい最近ではアメリカで自動運転中の事故について、責任の所在はどこにあるかが裁判沙汰にまでなりました。
交通事故の9割が人的過失(ヒューマンエラー)によって起きている現状では、自動車保険は運転者側が加入するのが合理的とされています。
しかし、自動運転でヒューマンエラーがなくなるとすれば、誰が責任を負うのでしょうか?
間違いなく、事故は減っていくでしょうが、新たな問題として自動運転を制御するコンピューターのエラーやハッキングによる暴走、製造時の瑕疵などはリスクとして残りますので、賠償問題はなくなることは無いとされています。
責任の所在についてはEU圏内では、自動車メーカーが負う方向で進んでいるようです。ボルボ・メルセデス、また、グーグルもメーカーで責任を負い、車両価格に反映させる方向のようです。
保険会社や我々代理店のあり方も変化せざるを得ないでしょう。技術革新のスピードに保険会社・代理店、更には消費者も追いついていけないのが現状のようです。
日産自動車が自動運転のPR拡散用に製作した動画が面白いので、参考までにUPします。https://youtu.be/uSAw6C-MnwU
車ではなく回転寿司屋の表の順番待ちイスが自動で入れ替わるものです。近いうちに実現しそうですね。
※ 平成17年4月より自動運転車の賠償責任を担保する特約(無料)が販売されることになりました。
2016年10月6日
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