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京亭
寄居町の京亭をご存知でしょうか。たぶん知らない方々が多いのではないのでしょうか。
私も知らない一人でした。又、佐々紅華と『君恋し』を知る人も少なくなってきているのだと思います。
今回、機会あり、初めてその京亭で食事とお酒をいただきました。そもそも京亭とは、佐々紅華が自らそれを設計して、自分の想いを実現させた別荘でした。何と、上棟式は昭和6年の夏で、完成まで5年の歳月を要した数寄屋造りの家です。戦時中の一時期には、宮様の疎開先にもなったという建物です。それが今でもそのまま残り、現在はかっぽう旅館『枕流荘京亭』として、お客様を迎え入れているのです。当時の『時』がそのまま残る空間でのお酒の酔いは格別なものでした。女将さんは次第に忘れさられて行くと仰っていましたが、新たにそれを知る人がいる限り、京亭は続くのだと佐々紅華の設計に実感しました。京亭の空間をご覧ください。