巨大地震に備える② ~2017年地震保険改定~
前回からの続きです。地震保険に入っておくべき理由を3つ紹介します。
①住宅ローンがある場合
「住宅を建て、ローンを抱えている。出費は少しでも減らしておきたい。火災保険だけでよい。」と考えていると、地震で倒壊したり、地震が原因の火災の場合は火災保険は出ません。ローンだけは残りますので、もう一度家を建てるか、移り住むにしても二重のローンを抱えることになってしまうのです。したがって、生活の再建は出来なくなってしまいます。
②免震構造のマンションに住んでいるからこそ
「最新の免震構造が施された物件。ちょっとやそっとじゃ倒壊しないよ。」と思っている方も多いと思います。免震とは字のごとく、地震による揺れをゴムやダンパーで逃がして建物を守ります。
建物は無事でも、長い周期で揺れる『長周期地震動』などが発生した場合は『共振』という現象が起こり、振幅がやたらと大きくなることがあります。おかげで部屋の中の家財がぐちゃぐちゃになってしまうのです。免震構造ではないマンションより、揺れが大きい分だけ家財の被害も大きくなるようです。つまり、家財の地震保険に入っていないと生活の再建は出来ないのです。
③新築マンション、または大規模修繕直後のマンションの場合
「最近、大規模修繕を行いました。だから新品みたいにピカピカ、地震がきてもたぶんビクともしませんよ。それにうちは専有部分、つまり自分が住んでいる部屋だけは地震保険に入っているので何の心配もありません。」と、思っている方、要注意ですよ。共用部分はどうなっているのか?管理組合なり、管理会社で地震保険に加入していますか?
地震で共有部分が破壊されると、その修繕費が住民たちの懐を直撃することになります。大規模改修を行なったばかりでは修繕積立金が残っていないのでは?これは、新築マンションでも同じことが言えます。共有部分と家財の地震保険に加入していないと生活の再建は出来ないのです。
2016年12月16日
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